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ワインの活用方法に、クリスマスなんかの記念日に彼女の産まれた年のワインを準備しておくのはどうでしょうか。彼女の誕生日にレストランで彼女の産まれた年のワイン。きっと感動するだろうと思いませんか。どのワインにするかは十分考えなくてはなりませんが,高価なワインを飲む相手も一生の伴侶になるかもしれませんから事前に十分吟味してください。私の生まれた1966年はドイツワインの良い年として知られていて、良い年のワインは濃厚なので寿命が長いので30年以上前のワインでもアウスレーゼ以上の濃縮された甘いワインであれば今でも美味しく飲めると思います。でも良い生産者のワインなら1万円くらいするかもしれません。
ドイツワインのビンテージの見方は,ドイツワインは軽く白ワインがほとんどなので,他の国とかなり違います。カビネット・QmPなどのフレッシュで軽やかなワインは5年以内に飲むべきです。10年以上経つと水のようになっていることが多いようです。一方、シュペトレーゼ・アウスレーゼなどの甘く濃縮されたワインは,5〜10年以上経つと飲み頃になるようです。つまり重要なのは,今飲もうとしているワインが生産年から何年たっているのかで、良い生産者のカビネットでは3〜6年,シュペトレーゼは5年以上,アウスレーゼは10年以上を私は基準にしています。
ここでワインにおける良い年とはなんでしょうか。私たち一般消費者にとっては,良い年と悪い年でどの程度味が違うのか分からないので,いったいどの価格が適正なのか分からないので買うときに迷ってしまいます。ここに7500円で飲み頃のフランスワインが2本あるとします。ひとつは,悪いと言われている年に生産された有名な一流シャトーのもの。もうひとつは最良と言われる年に生産された三流シャトーのもの。どちらを選びますか。私ならば有名な一流シャトーの悪い年を選びます。一流のシャトーでは樽毎に厳しい選別をしてシャトーの名に相応しい樽のワインだけその名をつけて出荷されているので,悪い年でも品質はそれほど変わりません。その代わり悪い年の出荷量は少なくなり,失格となったワインはセカンドワインや地域の名称のワインとして売られています。この選別が一流のシャトーの評判を左右しているのです。
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